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部門・センターのご紹介

各種センターのご紹介

整形脊椎センター

当院整形脊椎センターでは整形外科専門医・脊椎脊髄外科指導医・脊椎内視鏡手術技術認定医(後方二種)である酒井翼センター長と整形外科専門医である松本淳志医長・泉秀樹医長の3名で診療、手術を行っています。

手術は、脊椎に関しては変性疾患(脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・靭帯骨化症など)や外傷(椎体骨折など)を中心に、年間150例程度行っております。内視鏡を用いた腰椎除圧術やヘルニア摘出術や、インプラントを用いた固定術もより体への負担が少ないXLIF、経皮的椎弓根スクリュー固定などを積極的に行っております。さらに骨粗鬆症椎体骨折に対しても痛みの改善が悪い場合には早めにBKP(経皮的バルーンカイフォプラスティ)という極めて体への負担の少ない手術を行うことで早期退院が可能です。
一般外傷についても近年増加傾向の大腿骨近位部(頚部・転子部)骨折をはじめとして様々な骨折患者さまをより積極的に受け入れており、平成29年度は年間500件ペースで行っております。また、今年度より股関節や膝関節の変形性関節症に対する人工関節置換術もより積極的に行っております。特殊な手術が必要な場合には、外部より先生をお呼びすることもあります。

これからの日本はますます高齢化社会が進み、健康寿命をいかに伸ばすかが重要になってきます。もちろん手術以外の治療である保存療法が原則ではありますが、ただ漫然とお薬やリハビリを続け、「年のせい」と諦めてしまうのは非常に勿体ない事です。整形外科が関与する運動器、脊椎の手術で必ずしも全てが治るというわけではありません。もちろん手術を受けた後しばらくしてまた悪化するということもありますが、手術をすることで生活の質(QOL)が向上し、そしてその期間が延長できるのであれば検討する価値はあると思います。
まずは相談でも構いません。お気軽に受診してください。

膝、股関節痛でお困りの患者様へ

膝関節、股関節の痛みの原因や程度は様々で個人差があります。 湿布(はり薬)、内服薬(のみ薬)やリハビリで治療する方もいれば注射や手術による治療が必要になる方もいらっしゃいます。自分の体(関節、骨、筋肉)がどのような状態か認識しメンテナンスを行うことは、健康に生活して頂くために重要な事と思います。まずは、病院で検査を行いましょう。
受付・診療時間等についてはこちらを覧ください。ご不明な点がございましたらお電話ください。

膝関節、股関節の痛みについて

膝関節、股関節の痛みの原因や程度は様々で個人差があります。 関節の軟骨は、加齢と共に劣化してきます(医学的には変性という状態です)。 この劣化した軟骨に肥満、労働、スポーツなどの生活習慣の負荷が加わると、更に軟骨が薄くなりキズがつきます。キズついた軟骨は元どおりに再生することはありませんので、そのままにしておくと軟骨のキズが広がり、軟骨の周囲の骨にまで変形が進み、硬くなったり、穴が空いたり、トゲができたり、関節はいびつに変形します(医学的には軟骨下骨の硬化、骨嚢胞、骨棘の形成といいます)。この一連の変化は年齢を重ねるごとに起こり、関節の動きが悪くなったり、痛みがでたり、ミズ(関節液)がたまったり様々な症状が出現します。この変化が膝関節に起こると変形性膝関節症、股関節に起こると変形性股関節症となります。

変形性膝関節症

1)原因
加齢、性別などの素因、肥満、労働、スポーツなどの生活習慣、膝関節の骨折など
2)症状
座った状態から立つ時、歩き始めなど動作の開始時の痛み
長距離歩行、階段昇降や正座など負担が加わった時の痛み
膝を捻ってから膝が完全に伸びない、完全に曲がらない
太ももの前面の筋肉がやせて、筋力が低下した
慢性的な炎症により膝にミズ(関節液)がたまる
極端なO脚(おーきゃく)である
3)検査
レントゲン検査、CT、MRI
4)治療
外来通院での治療法
生活習慣の改善、運動の指導、湿布(貼り薬)、消炎鎮痛剤の内服(飲み薬)、 サポーターや装具の装着、関節内注射(痛み止め、ヒアルロン酸) 入院、手術による治療法
膝関節鏡、高位脛骨骨切り術、全人工膝関節置換術

これらの症状と似たような症状がある方や気になることがある方は、 まずレントゲン検査を行ってみましょう。

正常膝関節のレントゲン

レントゲン検査では骨の部分だけが写り、軟骨、半月板は写りません。
軟骨や半月板の部分は隙間(黒くぬけた部分)となります。
正常な場合は隙間に幅があります。大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)の中央の軸は少し外側に傾いています。

正常膝関節

変形性膝関節症のレントゲン

軟骨や半月板がキズつくと関節の隙間が狭くなります。
軟骨のキズが広がると、軟骨の周囲の骨にまで変形が進み、硬くなったり、穴が空いたり、トゲができたり、関節はいびつに変形します(医学的には軟骨下骨の硬化、骨嚢胞、骨棘の形成といいます) 。大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)の中央の軸は内側に傾いてO脚となります。 O脚になると内側ばかりに体重がかかるため、更に変形がすすんでいきます。

変形性膝関節症

鏡視下半月板切除術(きょうしかはんげつばんせつじょじゅつ)関節鏡による手術

正常の軟骨、半月板は、ツルンとしたゆで卵をむいた状態のように見えます。 滑らかでデコボコしていません。軟骨がキズつくと、軟骨の奥の骨まで見えるようになり、滑らかな動きができなくなります。剥がれた軟骨は、関節の中をフワフワ動き、他の正常な軟骨を傷つけるようになります。 キズついた半月板は正常なクッションの働きをしなくなり、キズつき方によっては関節にはさまり、関節が曲がらなくなったり伸びなくなったりします。
キズついた半月板が他の正常な軟骨をキズつけないように削り取る処置を行うことを鏡視下半月板切除術と言います。関節鏡という器械を使って処置を行いますので小さな創で治療ができます。

高位頸骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ)

人工膝関節全置換術(じんこうひざかんせつぜんちかんじゅつ)

変形性股関節症

1)原因
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)(成長する過程で体重を支える股関節の骨盤側の発育が足りない状態)に加え、加齢、性別などの素因、肥満、労働、スポーツなどの生活習慣、股関節の脱臼、骨折など
2)症状
股関節に限らず、大腿部、臀部、腰部に、寝ている時や動き始め、長距離歩行時など、安静時や動作時の痛み 足のつけね(股関節)が完全に伸びない、完全に曲がらない、床に座った状態で靴(靴下)が履けない、しゃがんで物を拾う事ができない
股関節を曲げていくと股(また)がだんだん開き、まっすぐ曲げることができない
痛み、股関節周囲の筋力低下や脚長差(左右の下肢の長さが違う)により、骨盤がぶれるように歩く(知人、家族に歩き方がおかしいと言われたことがある)
3)検査
レントゲン検査、CT、MRI
4)治療
外来通院での治療法
生活習慣の改善、運動の指導、湿布(貼り薬)、消炎鎮痛剤の内服(飲み薬)
入院、手術による治療法
股関節鏡、寛骨臼回転骨切り術、全人工股関節置換術

これらの症状と似たような症状がある方や気になることがある方は、 まずレントゲン検査を行ってみましょう。

正常股関節のレントゲン

レントゲン検査では骨の部分だけが写り、軟骨、関節唇は写りません。
軟骨や関節唇の部分は隙間(黒くぬけた部分)となります。
正常な場合は隙間に幅があります。

正常股関節

寛骨臼形成不全、臼蓋形成不全のレントゲン

体重を支える骨盤側の受け皿の部分(臼蓋や寛骨臼と言います)の発育が足りない状態。症状が出ないこともあります。少ない受け皿の部分に体重がかかるので変形や痛みが出やすい状態。

寛骨臼形成不全(かんこつきゅうけいせいふぜん)
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)

変形性股関節症のレントゲン

軟骨や関節唇がキズつくと関節の隙間が狭くなります。キズついた軟骨の周囲の骨がかたくなったり、通常丸い骨頭が楕円になり、トゲができ関節はいびつに変形します(医学的には硬化や骨棘の形成といいます) 。軟骨の奥の骨の部分まで損傷が及ぶと、体重がかかる部分に穴があき、空洞(骨嚢胞:こつのうほう)ができます。

寛骨臼回転骨切り術(かんこつきゅうかいてんこつきりじゅつ)

人工股関節全置換術(じんこうこかんせつぜんちかんじゅつ)

膝、股関節の状態が心配な方へ

変形の程度は個人差があります。レントゲンなどの検査をしてみないとその状態は分かりません。 自分の関節の状態がどの程度なのか把握することは、健康な生活を送るためには重要なことです。関節の検診と考えて頂くと良いかもしれません。
病院では診察、検査のために長い時間お待たせすることがあります。他の病院で検査を行っている場合は、検査の結果を持ってきて頂けると待ち時間が短縮されることがあります。膝、股関節の状態が心配な方は、時間にゆとりをもって受診して下さい。

気になることがある方は、青洲会病院 整形外科まで相談におこしください。

整形外科では様々な治療を行っています

当てはまる症状がありましたら、まず電話で御相談ください。これらの症状以外の骨・関節・筋肉・靱帯・脊髄の疾患に関する治療も行っています。

関節の症状 傷病名 検査 治療
最近、肩が痛くて動かない。 肩関節周囲炎(五十肩)、
肩関節腱板損傷など
レントゲン検査、必要に応じてCT、MRI、血液検査などを行います。 飲み薬、シップ、注射による治療、サポーターや装具の装着、リハビリ、体操、筋力トレーニングなどの指導、手術による治療を行います。
何回も肩が脱臼する。 反復性肩関節脱臼
手の指が変形してきて痛い。 へバーデン結節、
関節リウマチなど
手、腕がしびれる。 手根管症候群、頚椎症
など
指が何かひっかかった感じで痛く、
曲げ伸ばししにくい。
ばね指など

病院に電話をする前に

ケガと一言で言っても、すぐに病院に行った方が良い状態と、ゆっくり次の日でも対処できる状態があります。夜間は当直医が整形外科ではない場合があります。電話をする前に一旦、落ち着いて考えてみましょう。自分で判断できず心配な時は電話で御相談ください。

病院に電話をする前に

①ぶつけた所、捻った所がひどくはれている。
②ぶつけたところの周りが痺れて感覚がない。
③関節が動かない。変な方向に曲がっている。
④骨が皮膚から飛び出している。
⑤血の気が引いたように皮膚の色が真っ白。
⑥立てない。歩けない。

次の日でも大丈夫な状態

①痛いけどそれほど腫れたり内出血していない。
②痛いけど無理なく我慢できる状態。
③何とか関節は動かせる。
④痛み止めを持っていて飲んだら痛みが落ち着いてきた。
④しばらく安静にして、冷やしていたら痛みが落ち着いてきた。
⑤交通事故でたいしたことないが警察、相手の方に病院を受診するように言われた(当日に受診しないといけないという決まりはありませんので、通常の診察時間内に受診して下さい)。
⑥2~3日前から痛みが続いているが、悪くはなっていない。

ぶつけたり、捻ったりして痛めた時の対処法

①はれているところ、青くなったところを冷やしましょう。
②可能な限り安静にしましょう。痛みが出ない体勢になりましょう。
③手を痛めた時は、心臓より低くならないようにしましょう。
④足を痛めた時は、イスやクッションを利用して低くならないようにしましょう。
④痛み止めの飲み薬があれば飲みましょう。
⑤お風呂に入ったりお酒を飲んだりしないで下さい。

松本 淳志
福岡大学出身
(医長)
松本 淳志 日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本フットケア学会フットケア指導士
日本整形外科学会認脊椎脊髄病医、日本感染症学会
泉 秀樹
福岡大学出身
(医長)
泉 秀樹 日本整形外科学会認定整形外科専門医

脊椎外科とは?

整形外科とは、人間の体の中で、体を支え、動かす部分(手、足、背骨など)、つまり運動器の疾患を扱う診療科です。

全身の骨や関節、靭帯、筋肉など広い範囲が対象になります。一般的に良く知られているのは、骨折や関節痛などに対する診断、治療ですが、その中でも腰痛、肩こり、手足のしびれなどを扱うのが脊椎外科です。 脊椎(背骨)は、体を支える支柱であると同時に、脳からの指令を伝える大事な脊髄神経を保護しています。
背骨が骨折する(圧迫骨折など)痛みで体が支えられなくなります。
また、首の部分(頸椎)で脊髄が圧迫されると、手がしびれて力が入りにくくなったり、足元がふらついて歩けなくなります。
腰の部分(腰椎)が変形して神経が圧迫されると、坐骨神経痛や歩行時に足のしびれを生じます。

診断には

整形脊椎センター

詳細な問診と理学所見(診察)は勿論、レントゲン写真やMRI検査が有用です。

これでほぼ診断が出来ますが、更に詳しく調べる必要がある時は、1泊2日の入院で、脊髄造影検査と、造影後のCTの検査が必要になります。

治療は

整形脊椎センター

内服、外用、リハビリ、ブロック注射などの保存的治療が基本ですが、症状が強い時や、保存的治療で効果が余り期待できない時は手術を行います。
手術は、大きく分けて2つあります。一つは、骨を削って神経の圧迫を除去する除圧術で、比較的小さい手術です。

最近は、内視鏡を用いた低侵襲の手術も行われています。もう一つは、神経の圧迫を除去した上で、更に金属を用いてしっかり固定する脊椎固定術です。
これは、手術の大きさとしてはやや大きくなりますが、神経の圧迫が高度な時や、背骨のずれが大きい時は必要な手術であり、主に脊椎の専門医が行っています。

予後は

整形脊椎センター

勿論病状にもよりますが、正しく診断され、きちんと治療(保存的治療、手術治療共に)されれば、かなり症状の改善が見込まれます。昔のように、手術をすれば歩けなくなって、車椅子生活になる、というようなことはほとんどありません。
むしろ、手術を含めた治療をしないと、徐々に症状が進行して歩けなくなることもあります。

以上のように、脊椎外科は、整形外科の中でも特に背骨(脊椎)由来の機能障害(手のしびれ、脱力、歩行障害など)を治療する診療科です。
治らない、年のせい、などと諦めずに一度受診されることをお勧めします。

脊椎外科で扱う主な疾患

頸椎症性脊髄症 頸椎症性神経根症
脊柱靭帯骨化症 脊椎圧迫骨折
胸郭出口症候群 脊髄中心性損傷
脊椎・脊髄腫瘍 脊柱変性側弯症
腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症
圧迫骨折後脊髄症 腰椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニア  

腰椎椎間板ヘルニア

病気について

腰椎と腰椎の間にクッションの役割をはたす椎間板があります。椎間板は生まれつき強度の違いがあり、さらに年を取るにつれてみずみずしさがなくなっていきます。この椎間板に力が加わると、椎間板の内容物が飛び出すことがあり、これを椎間板ヘルニアと呼びます。働き盛りの年代に多い病気です。 このヘルニアが神経を圧迫すると殿部やあしに痛み、しびれ、麻痺などが出現します。腰痛はないこともあります。また、まれですが、腰の神経の中心部分の「馬尾(ばび)」が強く圧迫されると排尿や排便の障害を生じることがあります。
診断にはレントゲン検査だけでなくMRIによる検査が必要です。場合によっては脊髄造影、造影後CTを行うこともあります。

治療について

通常は保存的治療(薬、注射、リハビリなど)を行うことで改善する方が多いですが、下肢症状が激しい場合やなかなかよくならない場合、麻痺が進行する場合、排尿排便障害がでてくるような場合には手術が必要になります。当院では低侵襲手術である内視鏡下椎間板摘出術(MED)を基本方針としていますが、腰痛が強い場合、腰椎が不安定な場合、再発の場合など、症例によってはボルトを用いた腰椎制動術・固定術を行います。(MEDについてはこちら

腰部脊柱管狭窄症・腰椎変性すべり症

病気について

背骨には神経の通り道である「脊柱管」と呼ばれるトンネルがあります。加齢と主に脊柱管を構成している骨、靭帯、椎間板などが変形して脊柱管が狭くなってきます。腰椎部で狭くなった状態を腰部脊柱管狭窄症と呼びます。変性すべり症は、腰部脊柱管狭窄症のなかの一つで、上下の腰椎が前後にずれることで神経の通りが狭くなるものをいいます。中年以降の女性によく見られ、第4番目の腰椎に多く認められます。腰部脊柱管狭窄症は50歳代以降から増えてきます。中を通っている神経が圧迫され、あしの痛みやしびれ、麻痺が発生します。時には、股間の灼熱感、残尿感、便秘などの膀胱・直腸障害が発生します。これらの症状は主に起立・歩行時に悪化するため、途中で前かがみになったり、座ったりすると改善します。そのため、長距離を続けて歩くことができず、歩行と休息を繰りかえす間欠跛行という状態になります。診断はレントゲン検査だけでは不十分なためMRIによる検査が必要です。一部の方を除き、脊髄造影を行い、その結果を踏まえて手術の計画を立てます。

治療について

保存療法が原則です。腰痛が強い場合は、その間コルセットを装用し腰に負担のかかる動作を避けることが重要です。痛みが軽減してきたら腰周囲のストレッチや筋力強化をおこないます。足の痛みやしびれが強い場合は、神経ブロック療法などを試みることもありますが、改善の得られない方は除圧術や固定術などの手術が必要となります。除圧術は内視鏡下椎弓切除術(MEL)を基本方針としていますが、従来法で行う場合もあります。不安定であったり、変形を伴っていたりする場合は腰椎制動術・固定術を行います。

腰椎分離症・分離すべり症

病気について

腰椎の「関節突起間部」といわれる部分に骨折が起き、骨の連続性が絶たれてしまっている(分離している)ものを言います。主に5番目の腰椎におこり、スポーツを行なう学童期に多く発症することから原因は腰にかかる繰り返しの力による疲労骨折と考えられています。一部遺伝も関与しているともいわれています。腰痛が主な症状ですが、運動時には腰痛があっても普段はあまり症状がないことが多く、放置されていることも少なくありません。 早期診断にはX線だけでなく、CTやMRIなどの検査が必要です。

治療について

「早期」にコルセット、運動禁止などの適切な保存的治療を行うことで骨折した部分の癒合の確率が高まりますが、進行してしまうと治療も長くかかり、癒合の確率も下がります。 さらに、これを放置した場合下の腰椎との間が不安定になりずれを生じることがあります(脊椎分離すべり症)。あしの痛みやしびれが出ることもあり、腰椎固定術、分離部修復術などを行うこともあります。

骨粗鬆症、脊椎椎体骨折

病気について

骨粗鬆症とは、骨の強度が落ちてスカスカになり骨折しやすい状態になったものをいいます。
骨の強度は量(密度)だけでなく質も重要と言われています。加齢や女性の閉経後に多く見られ、軽微な外傷で脊椎・手関節・大腿骨などの骨折が起こりやすくなります。
明らかな外傷がなくても脊椎骨折を生じる場合があり背中や腰が痛くなります。症状の強さは動けないぐらい痛い人から、生活に支障がない人までさまざまです。
診断はレントゲンだけでは難しいことが多く、CT,MRIを行わないとわからないこともあります。 潰れた脊椎は元の形には戻らないので痛みがとれた後にも背中が丸くなったり、背が低くなったりします。また、いちど骨折を起こしたり、背中が丸くなったりすると次々に骨折を引き起こすことから、早期診断・治療が重要です。

治療について

骨量の減少がみられる場合、骨の量を増やしたり骨を強くする薬物を投与します。
脊椎椎体骨折がおきた場合は、コルセットを使用して痛みを和らげたり変形の防止につとめます。安静、コルセットといった保存治療が原則ですが、当院では数週間厳密な治療を行っても痛みが半減しない場合は、患者様と相談の上、BKP(バルーンカイフォプラスティー)というセメントを注入する新しい治療をおこなうこともあります。(BKPについてはこちら
脊椎の損傷が高度であったり、神経が障害され麻痺を生じている場合は金属を用いた固定術を行うこともあります。 当院ではこの病気、怪我に対して近隣の病院、医院と連携して治療を行っております。お気軽にご相談ください。
連携医療機関(五十音順):太田整形外科、片井整形外科病院、仲原病院、ばばクリニック、宏洲整形外科医院、水戸病院、みやふさ整形外科、八尋整形外科医院

頚椎症性神経根症(頚椎椎間板ヘルニアを含む)・頚椎症性脊髄症(後縦靭帯骨化症を含む)

病気について

頚椎にも腰椎と同じく神経の通り道である「脊柱管」と呼ばれるトンネルがあります。また、神経は「脊髄」と呼ばれる本幹とそこから左右に伸びる「神経根」と呼ばれる枝から構成されます。加齢と主に脊柱管を構成している骨、靭帯、椎間板などが変形して脊柱管が狭くなってきます。「脊髄」は下半身につながっており、「神経根」は腕の方につながっていますので圧迫される部位によって症状の出方が変わってきます。神経根が圧迫されると、片側の頚部から肩および肩甲骨・腕・手指に痛みやしびれを生じ、筋力低下が起きることもあります。一方、脊髄が圧迫されると、手指の細かな運動がしづらくなったり(巧緻運動障害)、歩行障害(痙性歩行)や頻尿、尿閉、尿失禁など(膀胱直腸障害)が出現します。
診断はレントゲン、MRIは必須で、手術も検討する場合は脊髄造影検査を行うことが一般的です。肘部管症候群や手根管症候群などの末梢神経障害を併発している可能性がある場合は、神経生理学検査を行います。

治療について

神経根症状の場合は生活の改善、頚椎カラーや内服などの保存的治療を2、3ヶ月行うとほとんどの方は改善しますが、脊髄症状がある場合は改善が悪く早期に手術を要する場合もあります。手術は主に前方固定術、後方除圧術の2種類がありますが、病変の部位や頚椎の並び方などで総合的に判断します。神経障害を長期間放置した場合には回復が悪くなることもあり、上記の様な症状を自覚した場合には早めに受診してください。

内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED)

内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED)とは

1997年にアメリカで開発されたMicroEndoscopic Discectomy、つまり腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡を用いた手術方法のことです。 日本に導入されて10年以上経ちますが、器械が非常に高価であり、また高度な技術を要するため、このMEDを行っている施設はまだ少数です。 さらにこの専門資格である脊椎内視鏡手術・技術認定医を持った医師は全国でも非常に少ない(資格保有者がいない県もあります)のですが、当院にはこの認定医が1名勤務しております。

MEDの利点

整形脊椎センター

①従来の方法より傷が小さい(約2cm)
②術後の回復が早く、入院期間も短い(数日から1週間程度)
③社会復帰、スポーツ復帰のためのリハビリが早期に行える

MEDの実際

傷は指1本が入るくらいです。
モニターを見ながら行います。
器械は全て内視鏡専用のものを使用します。

一般的な術前後の流れ

手術前日 入院 術前の準備をします(必要に応じて全身検査を追加実施します)
夕食までは摂取可能です
手術当日 準備
               手術
               術後

点滴、着替えなどを行い入室を待ちます
全身麻酔で手術を行います
ICUまたは病室に戻ります
寝返りは許可します
手術翌日
 
コルセット装着の上、歩行、リハビリ開始します
飲食も可能です
術後1週前後 退院許可します
術後2週前後 事務作業、軽作業を許可します
術後4週前後 軽いジョギングを許可します
術後8-12週 スポーツ競技、重労働復帰を許可します
術後4週前後 軽いジョギングを許可します

*これは目安であり、術後経過、患者様の状態に応じて適宜変更します

MEDに関するよくある質問

Q1 入院期間はどれくらいですか?
A1 手術後7日前後で退院される方がほとんどですが、柔軟に対応します。
Q2 手術後、日常生活やスポーツ、仕事に戻れるのにどれくらいかかりますか?
A2 手術後数日、遅くとも2-3週間で症状の改善が実感され、さらに3週間経つと症状の波も安定し、日常生活には支障なくなってきます。術後2,3ヶ月で筋力、柔軟性がつけば競技スポーツ、重労働も可能になります。
Q3 MEDは保険適用ですか?
A3 レーザー治療とは違い、保険適用です。
Q4 MEDをすればヘルニアが治るのですか? 
A4 神経に直接ダメージを与えているヘルニアを取り除くので、もちろん症状は改善します。しかし、しびれ・麻痺は痛みに比べて改善しにくいこと、どのような手術方法を選択しても再発しうることから「完治」はありません。これは、椎間板およびその周囲の組織が健常な人よりも生まれつき弱いと考えられるためで、この事実は手術をしても変えることはできません。
Q5 再発しないようにするにはどうしたらよいですか?
A5  完全に防ぐ手立てはありませんが、大切なことは体重を増やさないこと、体幹筋力をつけること、柔軟性を向上させること、腰に負担をかける動作を避けることがあげられます。

脊椎圧迫骨折

脊椎圧迫骨折の新しい治療法ーBKP(バルーンカイフォプラスティ)ーの紹介

脊椎圧迫骨折は、ころんで尻もちをついたり、重いものを持ったり、腰を捻ったりするときに起こる背骨のケガです。あまり痛くないこともありますが、通常は、立ち上がりや寝返りなどで腰が痛くなります。もちろん痛みが強くて立つことができないこともありますが、立ってしまえばあまり痛くないということもあります。

整形脊椎センター

初期診断・治療が適切になされると大半の方は手術せずに改善します。しかし、適切な対応をしても一部の方は骨癒合せず、いつまでも動き始めの痛みが改善されず、生活に支障をきたし、中には寝たきりになるケースもあります。

整形脊椎センター

このような方に対してはこれまで、金属を用いた固定術という手術を行うことが一般的でした。この方法は様々なタイプの骨折に対応できる優れた方法である反面、傷が大きく金具が入るため、体への負担が大きいという欠点があります。そのため、合併症の多い患者様は手術を断念せざるを得ないこともありました。

整形脊椎センター

しかし、近年、体への負担がとても少ないBKP(バルーンカイフォプラスティ)という手術が日本でも保険適応になりました。わずか5mmの傷が2箇所、手術時間は30分程度、出血もごく少量、傷にガーゼも当たりません。

整形脊椎センター

さらに翌日から歩行でのリハビリが可能で、ケガする前に歩行できた方であれば、1週間で退院できます。


整形脊椎センター


ただ、制度上この手術方法を行える医師が制限されており、どこでもこの治療を受けられるわけではありません。 骨折のタイプや患者様の全身状態によっては適応にならないこともありますが、コルセット治療をしていてもなかなか良くならない方や、まだ治療していない方は是非一度当院整形外科にご相談ください。

日本脊椎脊髄病学会ホームページ

日本脊椎脊髄病学会ホームページに脊椎外科専門医(指導医)のリストがあります。
ページ右側から指導医のリストなどがご覧になれます。
また、疾患の情報なども詳しく説明してあります。

担当医紹介

泉 秀樹

担当医師 酒井 翼
日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術・技術認定医
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本体育協会公認スポーツドクター
Jリーグ・ロアッソ熊本チームドクター
日本脊髄障害医学会
日本脊椎インストゥルメンテーション学会
日本脊椎・脊髄神経手術手技学会、西日本脊椎研究会
International Society for the Advancement of Spine Surgery(ISASS)
Minimally Invasive spine Stabilization(MISt) 研究会

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電話:092-939-0010
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